寄付タウンは危ない?当選の仕組みとアプリの正体を調査
ヤマトです!
今回は「寄付タウン」という、寄付金を抽選で配るアプリを検証していきます。
「世界中から集まった寄付を抽選で分配する」と謳って、インストールをすすめてくる広告です。
ヤマト 私のLINEにも「これ詐欺ですか?」という不安な声が届いていました。
アプリを入れて中を確かめた結果、寄付タウンはオススメできません。
これから始めようと考えていた方も、すでにインストールしてしまった方も、まず記事を読んで実態を確認しましょう。
また私のLINEでは、同じように登録・検証して、実際に収益性を確認できた情報のみ共有しています。
寄付タウンのことでも、それ以外のお金のことでも、何か疑問があれば気軽に聞いてください。
寄付タウンは危ないのか、詐欺なのか|結論
寄付タウンは詐欺の疑いが強いので、インストールはおすすめしません。
説明ページには「一般社団法人として、透明性と信頼性を大切に運営しています」と書いてあります。
その一般社団法人の名前だけが、ページのどこにも入っていません。

ヤマト 何かあったときに問い合わせる先がない相手に、お金を預けないでください。
インストールを迷っている方も、もう使っている方も、下のボタンから遠慮なく声をかけてください。
私がすぐに返します。
寄付タウンとは?
寄付タウンは、集めた寄付金を抽選で配ると説明されているスマートフォン向けのアプリです。
配られるまでの流れは、1から3まで番号を振って説明してあります。

「個人・法人を問わず世界中から寄付が集まる」「抽選で選ばれた人に寄付金が分配される」。
3段階の説明に金額が1つも出てこない
1番から3番までのどこにも、金額が書かれていません。
いくら集まって、いくら配ったのか。
いちばん知りたいところだけが、番号の外に置いてあるんです。
ヤマト 金額の入っていない仕組み図は、絵としては何とでも描けます。
受け取った人の声11件に名前も金額もない
「離婚をきっかけに収入が減り、支援を受けたおかげで家賃を払えた」という話が11件並びます。

書いてあるのは、30代女性、19歳男性、40代男性という年代と職業だけ。
名前も、受け取った金額も出てきません。
注意書きには「個人が特定されないよう、表現の一部を調整して掲載しています」とあります。
ヤマト 調整した結果、確かめられるものが残っていません。
寄付する側の声も5件用意されている
寄付をした側の話も5件ありますが、こちらも年代と立場だけでした。
70代男性は遺産の一部、40代女性は毎月の定期寄付、30代男性はボーナスの一部。
50代女性は教育分野へ、60代男性は投資利益の一部を寄付した、とのこと。
寄付する人の話も、受け取る人の話も、両方そろっています。
読み終わるところに「間もなく寄付金額が決定します」の一文。
読んでいる間に、もう当選が進んでいるように見せているわけです。
ヤマト 読んでいるだけの人を、当選者の側に置いています。
では、この団体は誰が運営しているのか。
寄付タウンの運営団体は名前が伏字のままだった
寄付タウンの運営団体は、名前が公開されていませんでした。
書いてあるのは「一般社団法人として、透明性と信頼性を大切に運営しています」という一文です。

透明性と信頼性、と自分から名乗っているわけです。
そのすぐ下では、寄付金の流れを分かりやすく知らせるとも約束しています。
ずいぶん立派なことを書いていますよね。
ところが、その一般社団法人の名前だけが最後まで出てきません。
ページの一番下に法人名が入っていない
ページの一番下に法人名を書く欄がありますが、そこが埋まっていません。

出ているのは「一般社団法人 ○○ 寄付タウン運営事務局」。
法人名が入るはずの場所が、丸2つのまま公開されているんです。
ページのタイトルも「寄付タウンって何?|一般社団法人」で、そこから先がありません。
ヤマト 法人名を入れないまま公開してしまったように見えます。
透明性を掲げているページで、自分の名前だけが伏せられているんです。
国税庁で寄付タウンを引いても0件
法人名が分からないので、サービス名のほうで引きました。

赤枠のところに「入力された条件に該当するデータが存在しません」と出ています。
閉鎖した登記も含めたうえで0件でした。
「寄付タウン」でも「寄付タウン運営事務局」でも、結果は同じでした。
国税庁 法人番号に関する情報のページから、誰でも同じ検索ができます。
消費者庁も適格消費者団体等の名をかたる団体にご注意くださいという呼びかけを出しています。
団体の名前を出さずに、信用だけ借りる形です。
では、そのアプリはどこから手に入れる形なのか。
寄付タウンアプリはストアからのインストールではなかった
寄付タウンアプリは、ホーム画面への追加という形で使わせる作りでした。

出てくるのは「この端末ではご利用できません」の表示と、QRコード。
読者が誤って進まないよう、コードの部分はこちらでぼかしています。
案内される手順
QRコードをスマートフォンで読み取り、ホーム画面に追加して、それをアプリとして使う形です。
ホーム画面に追加する形そのものは、普通に使われている作りです。
引っかかるのは、そのアプリを出しているのが誰なのか、どこにも書いていないことです。
1000万ダウンロードを確かめる先がない
登録の窓口として、外側の連絡先も用意されていました。

名前は「【寄付金受給】ご登録窓口224」でした。
窓口はもう1つあって、そちらは寄付プロジェクトを名乗っていました。

名前は「【公式】寄付プロジェクト955」です。
このアカウントの紹介文には「ギフトサイクル制度を利用しています」と入っています。
ギフトサイクル制度という言葉は、説明ページと届くメッセージのどちらにも出てきません。
聞いたこともない制度の名前が、紹介文にだけ入っているわけです。
ストアで配信されていれば、ダウンロード数はそのページに出ます。
今回はホーム画面に追加する形なので、その数字を出す場所がありません。
つまり1000万ダウンロードという数字は、どこでも確かめられません。
利用者1000万人のほうも、出どころは自分たちが配る動画だけです。
ヤマト 1000万人と言っているのも、その動画を作っているのも同じ相手です。
名前の末尾に番号が振ってあるのも気になります。
224と955ということは、同じ形の窓口が他にもあるはずです。
すでに登録して連絡が続いている方は、抱え込まずに一度声をかけてください。
では、その1000万人という数字は何を根拠にしているのか。
寄付タウンサポートが送ってくるテレビ放映の動画
寄付タウンから届く「テレビでも放映されました」の動画は、実際の番組ではありませんでした。
インストールすると、アプリの中のチャットに最初のメッセージが届きます。

「\テレビでも放映されました/」の下に、動画ファイルへのリンクが1本置いてあります。
寄付タウンサポートはアプリの中にある
寄付タウンサポートというのは、アプリの内側にあるチャットの相手です。
見た目は、よく使われているメッセージアプリとそっくりです。
友だち一覧があり、そこに寄付タウンサポートだけが並んでいる状態から始まります。
| 見た目 | 実際のところ |
|---|---|
| 友だち一覧がある | 相手は運営の窓口1件だけ |
| チャットで会話できる | 届くのは自動で流れてくる案内 |
| 使い慣れた画面に見える | アプリの中だけで完結している |
普段使っているアプリに似ているだけで、警戒はずいぶん下がりますよね。
そのうえで、最初のメッセージに外部へのリンクが2本。
送られてくるリンクは2本だけ
1本は先ほどの説明ページ、もう1本は動画ファイルです。
置いてある場所は、放送局のサイトではありませんでした。
動画サービスでもありません。
誰でも月数百円で借りられる置き場所に、動画のファイルが1つ置いてあるだけです。
テレビで流れたものが、そんな場所に置いてあるでしょうか。
動画の中身は放送局のロゴを使った画面
私もこの動画を開きました。

背景には実在する放送局のロゴ、字幕は「寄付タウン 利用者1000万人突破」。
放送局の側に落ち度はありません。
名前とロゴを勝手に使われた側です。
ヤマト ニュースの形を借りると、それだけで本当らしく見えます。
※出演している方の顔は、こちらでぼかしています。
街頭インタビューの金額が噛み合わない
同じ動画に、街で聞いたという形の場面が3つ。

1人目は利用歴3か月で総額2億円。

2人目は利用歴10か月で総額9億円。

3人目は利用歴1か月で総額4億円です。
| 利用歴 | 受け取ったとされる総額 |
|---|---|
| 1か月 | 4億円 |
| 3か月 | 2億円 |
| 10か月 | 9億円 |
長く使っている人ほど多い、という並びになっていません。
1か月の人が、3か月の人の2倍を受け取ったことになっているんです。
1000万人で計算すると桁が合わない
3人のうち、いちばん少ない2億円で計算します。
利用者1000万人が同じように受け取っているなら、配った総額は2000兆円です。
内閣府 国民経済計算によると、日本の1年間の名目GDPは600兆円台です。
いちばん控えめに見ても、日本が1年で生み出す金額の3倍以上を配った計算です。
わざわざ電卓を出すまでもなく、この1本の動画だけで数字が壊れています。
寄付タウンの大森容疑者という情報を調査
寄付タウンの大森容疑者という話について、報道機関の記事は見つけられませんでした。
検索でよく打たれている言葉なので、こちらでも調べました。
私が確認した動画には、その名前は出てきません。

この映像に入っていたのは、利用者数の話だけでした。
確認できたことと、できなかったこと
報道機関のサイトで記事を探しましたが、見つけられませんでした。
私が確認した動画にも、その名前は出てきません。
見つかったのは、個人ブログでの言及だけです。
容疑者として名前を挙げている個人のブログは、たしかにあります。
ただ、その元になった報道は見つかりません。
ヤマト この名前が出てくるのは個人のブログだけで、報道の記事は1件もありませんでした。
ニュースの形をした動画がこちらに届いている以上、同じ手のもう1本が出回っていても不思議はありません。
事件として名前を覚えるより、いま自分に届いている案内を見たほうが早いです。
この言葉で検索されている理由
なぜ容疑者という言葉と一緒に検索されているのか、そこも考えました。
寄付タウン側が、ニュース番組の形をした映像を自分から配っているからです。
その形式に慣れてしまうと、別の映像を見ても報道だと受け取ってしまいます。
映像は、形だけなら誰でも作れます。
確かめ方は1つだけで、放送局の名前でその局のサイトを開けば済みます。
ヤマト 本当に放送されたなら、局のサイトに残ります。
局のサイトに何も無ければ、その映像は報道ではありません。
寄付タウンの花山くにこから届くギフトカードの請求
寄付タウンでは、当選を知らせてきた相手からギフトカードの購入を求められます。
窓口から届くのは、まずこういうメッセージです。

「本日ご登録者限定」で「当選率10倍アップキャンペーン開催中」。
そして「間もなく締め切りとなりますので、お急ぎくださいませ」と続きます。
届くメッセージの文言
本日ご登録者限定で当選率10倍アップキャンペーン開催中
間もなく締め切りとなりますので、お急ぎくださいませ
ご参加はアプリをインストールするだけで完了
ご登録の際は通知をオンにしてください
もう1つの窓口からも、同じ内容が届きます。

「1分で登録が完了し、抽選結果が届きます」と書いてあります。
「当選率10倍」の中身が書かれていない
当選率が10倍になる、という言い方も引っかかります。
もとの当選率が書いていないのに、10倍と言われて何が分かるでしょうか。
| 示されている情報 | 示されていない情報 |
|---|---|
| 当選率が10倍になる | もとの当選率 |
| 本日ご登録者限定 | 何人のうち何人が当たるのか |
| 間もなく締め切り | 締め切りの日時 |
締め切りの日時も書いてありません。
確かめられる数字は1つもなく、急がせる言葉だけが並んでいます。
国民生活センターのインターネットトラブルにも、同じように急がせて手続きを進めさせる相談が集まっています。
もとの当選率が書いていないので、10倍が何倍なのか分かりません。
花山くにこという名前で当選を知らせてくる
当選を伝えてくる相手として、花山くにこという名前が使われています。
ここから先は、受け取りの手続きという名目でお金の話に変わります。
10億円を配る相手が、なぜこちらに数千円を出させるのでしょうか。
法律相談のサイトには、ギフトカードを2回、合計1万3,000円分購入したという投稿がありました。
本当に渡す気があるなら、先に取る理由がありません。
受け取る話のはずが、こちらが払う話になった時点で向きが逆です。
消費者庁も同じ形に注意を出しています。
支援団体等の名称をかたり支援金の給付を持ち掛ける事業者に関する注意喚起には、電子マネーを買わせて支援金が届かない事例が出ています。
伊勢市 当選詐欺・支援金詐欺に注意にも、同じ流れが整理されています。
先にお金が動く時点で、話の筋が通らなくなります。
では、実際に受け取れた人はいるのか。
寄付タウンで当選した人はいるのか
寄付タウンで寄付金を受け取れたという確かな報告は、見つけられませんでした。
窓口に並んでいるのは、受け取れたという体で書かれたメッセージだけ。

72歳という人からの報告に、預金残高3億194万円の画面が続きます。
窓口に置かれている報告
| 書かれている内容 | 確かめられるか |
|---|---|
| 無事に寄付金の受け取りがおわりました | 送り主が窓口側のアカウント |
| 72歳の私でも簡単にインストールできました | 本人かどうか確認できない |
| 預金残高3億194万円 | 誰の口座か書かれていない |
| 定期的に受け取れるチャンスがある | 回数も金額も記載なし |
どれも、窓口の中だけで完結しています。
外に出て確かめられるものが1つもありません。
残高の画面は、誰の口座かが書いていなければ材料になりません。
当選した人を探しても名前が出てこない
「寄付タウン 当選した人」で探している方も多いようです。
私も同じ言葉で探しましたが、名前と金額がそろった報告は出てきませんでした。
出てくるのは、窓口の中に置かれたメッセージだけです。
窓口の外で名乗り出ている人が、1人もいません。
良い評判が1件も見つからなかったこと
数億円を受け取ったなら、どこかに書き残す人がいてもおかしくありません。
その1件が出てこないということは、受け取れた人がいないということです。
警察庁 手口一覧と今日からできる対策にも、当選や支援を装う型が整理されています。
私のLINEに届いている声
寄付タウンについて、こういう相談が届いています。
抽選に当たったと連絡が来て、手続きのためにコンビニでカードを買いました。まだ何も入っていません。
LINE相談者さんより
アプリを入れただけなのに、毎日通知が来ます。今さらやめると当たらなくなると言われました。
LINE相談者さんより
※相談者さんには許可を得て掲載しています。
やめると受け取れなくなる、という言い方はどれも同じでした。
途中でやめられなくする作りが、最初から仕込んであるわけです。
抽選という言葉を使っているので、次こそはという気持ちも残ります。
その2つが重なると、支払いが1回で終わらなくなります。
通知が来て困っている方も、まだ入れていない方も、一言だけ送ってもらえれば大丈夫です。
| 登録する前に確認したいこと | 分かるか |
|---|---|
| 運営会社の名前 | 伏字で書かれている |
| 法人の登記 | 見つからない |
| 手数料の総額 | 進むまで出てこない |
| 支払い方法 | ギフトカードを求められる |
| 返金の窓口 | 記載なし |
この5つのうち、登録する前に分かるものは1つもありません。
寄付タウンには登録すべきでない|まとめ
確認できたことを、先に並べておきますね。

- 説明ページが「一般社団法人として運営」と書きながら法人名を伏字にしている
- 国税庁で寄付タウンを引いても登記は0件
- 「テレビでも放映されました」の実体は、誰でも借りられる置き場所に上げた動画1本
- その動画は実在する放送局のロゴを使った作りになっている
- 街頭インタビューの受給額が利用歴と噛み合っていない
- 1000万人と2億円で計算すると日本のGDPの3倍を超える
- 1000万ダウンロードの根拠は、自分たちが配る動画のほかに見つからない
- 受け取りの前にギフトカードの購入を求められる
寄付タウンには、登録すべきではありません。
寄付という言葉には、疑いにくくする力があります。
困っている人を助ける話なので、疑うほうが悪い気がしてきませんか。
寄付タウンは、その気持ちに乗る形で作られています。
寄付や支援の連絡が来たときに見るところは、3つで足ります。
| 見るところ | 判断のしかた |
|---|---|
| ページの一番下 | 運営している団体の名前が書いてあるか |
| 数字の出どころ | 利用者数や実績を裏づける先が示されているか |
| お金の向き | 受け取る前にこちらが払う話が出ていないか |
3つとも、スマホだけで確かめられます。
一番下まで送るだけなら、10秒もかかりません。
今回のアプリは、3つとも当てはまりました。
ヤマト 名前を書いていない相手に、先にお金を渡さないでください。
私はこれまで支援や寄付を名乗るアプリをいくつも確かめてきましたが、受け取れたものはありません。
どれも寄付タウンと同じで、受け取りの手前でカードを買う話が出てきました。
そこで止まるために要るのは、運営する法人を検索する数十秒と、手元のお金を減らさない考え方です。
ただ、寄付という言葉が付くと、確かめる前に信じてしまいますよね。
いまお金のことで迷っているなら、まずは私を頼ってください。
私は、抽選で大金が入るような話は持っていません。
代わりに出せるのは、自分の手を動かして少しずつ増やすやり方のほうです。
「もうカードを買ってしまった」
「まだ何も払っていないが、毎日通知が来る」
このアプリに限らず、気になっていることがあれば聞かせてください。
私も昔は、うまい話に何度も乗りました。
急かされている最中は、数字がおかしいことに気づけないものです。
いまは、締め切りを言われた時点で一度画面を閉じます。
そのくらいの間を置くだけで、見え方はかなり変わります。
ヤマト お金のことなら、何でも聞いてください。
同じカードを買わずに済むので、先に聞いてもらうのが近道です。
一言もらえれば、必ずお返事します。
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